Before (改善前)

 板金加工品のZ曲げを行う際に、Z曲げの高さが28mm以下であれば、グースネックと呼ばれるくの字型をした特殊な金型を用いての加工が必要になる(ダイもそれに合わせて変更する必要があります)、または金型が干渉してZ曲げ加工ができない場合があります。グースネックを用いての加工となると金型の取り換えが必要になるので、段取りを都度行うこととなり、曲げ加工時間が長くなってしまいます。

V

After (改善後)

 板金加工でZ曲げを行う場合には、Z曲げの高さを32mm以上に変更することで、標準金型でのZ曲げを行うことができます。32mm以上の高さがあれば金型との干渉もなく、標準金型でのZ曲げが可能となるので、別の段取りを行っての特殊金型での作業が不要になります。余分な段取りを行う必要がなくなるため、トータルの加工時間を圧縮させることが可能となります。

POINT(要約)

 板金加工品のZ曲げを行うには、Z曲げの高さが28mm以下の場合グースネックと呼ばれるくの字型をした特殊な金型を用いた加工が必要となります。そこで、Z曲げの高さを32mm以上に変更することで標準金型でZ曲げ加工を行うことができます。特殊な金型が不要となるため余分な段取りがなくなりリードタイム短縮が実現されます。