Before (改善前)

 板金組立品の多くは、使用用途に合わせて錆止め塗装や外観向上を目的とした指定色塗装などの表面処理を行います。塗装工程は塗装する時間、乾燥させる時間を考えるとリードタイムが伸びてしまう工程です。例えば色付けを行う指定色塗装の場合、下地を錆止め塗装で行い乾燥後、指定色で色付けをして乾燥するまでが塗装工程になります。外観向上やカラー化で差別化出来るなどの付加価値はありますが、上記のような外側に加えて内部まで塗装する「全面塗装」を行う場合、錆止め塗装と比べると塗装工数は単純に倍になりコストが必要となります。

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After (改善後)

 板金組立品に指定色塗装を行う場合、使用用途に合わせて有効面(塗装が必ず必要な場所、見える場所)と非有効面(塗装が付いても付かなくてもどちらでも良い場所、隠れる場所)をはっきりさせ全面塗装から部分塗装に変更することにより、リードタイムの短縮・コストダウンを行うことができます。例えばボックス形状の製品に対して指定色塗装を行う場合であれば、設置した時や組立した時に見えなくなってしまう非有効面がある製品に対しては下地の錆止め塗装後、外側のみ指定色塗装を行えばいいので塗装工数削減・コストダウンを実現することができます。

POINT(要約)

 指定色塗装による表面処理は、外観向上やカラー化で差別化出来るなどの付加価値はありますが、錆止め塗装と比べると工数が倍になるだけでなく色替えなどの作業が必要となりコストが割高になります。そこで見えない部分への指定色塗装を省略し塗装する面積を抑えることがコストダウンに繋がります。