Before (改善前)

 溶接での加工組立品や製缶板金品において、溶接箇所が多い製品や製作の個数がまとまってある場合にはロボット溶接機にて溶接を行うことで溶接時間の短縮を図ることがあります。しかし、製品形状によってはロボット溶接を行いたくても加工が出来ないものもあります。上図のような形状の製品をロボット溶接行う時、Bのプレートが200mmあるためにプレートと溶接トーチが干渉し、溶接トーチが溶接部に届かずロボット溶接を行うことはできません。

V

After (改善後)

 機能上問題がなければ、上図のようにBプレートの長さを150mmに変更することで溶接トーチが干渉なく溶接箇所まで届き、ロボット溶接での溶接組立可能になるので、溶接時間の短縮を行うことができます。溶接ロボットは作業者による溶接と適用条件が異なります。溶接ロボットでの溶接ができるような設計としておくことによって、溶接の幅も広がり、より短時間で行うことができる溶接方法を選択することができるようになります。また、ロボット溶接で精度の出しやすい設計とすることで品質向上にも繋げることができます。

POINT(要約)

 板金加工品には溶接での組立が求められることがあります。ロボット溶接機を使うことで安定した製品精度を確保し、溶接にかかわる時間の短縮によるコストダウンが実現できます。設計段階において、ロボット溶接での溶接作業が行えるような図面検討を行うことで、高い品質での納期短縮を実現することができます。