今回は、アングルの穴あけ加工に使用する設備について紹介します。アングル加工については以下のコラムでも詳しく説明していますので、ご確認下さい。

>>アングル加工と曲げ加工

穴あけ加工に使用する設備

アングルの穴あけ加工に使用する設備としては、主に、ビームワーカー・レーザー加工機・フライス盤があります。

ビームワーカー(条鋼材穴あけ切断機)

アングルやチャンネルなどの条鋼材をパンチで穴あけを行ったり、シャーで切断を行ったりできる条鋼材マルチ加工機のことです。定尺のアングル材を購入し、材料をセットし、プログラム通りの加工を行います。製品の寸法に切断をし、同時に穴あけも行います。

レーザー加工機

レーザー加工機は、レーザー光を使った切断や穴あけなどの加工ができます。刃物などで材料に直接触れることなく加工が行えます。アングル加工の際は穴あけの他に切り欠き加工も行えます。

フライス盤

フライス盤は、素材をバイスなどで固定し、回転する主軸にフライスという刃物をつけて素材を削って加工します。ドリルやエンドミルなどの刃物を用途によって使い分けます。

アングルの穴あけ加工を含む 工程

アングルの穴あけ加工は切断→穴あけの工程で進みます。

切断

アングル材は、材料調達の際にあらかじめ製品のサイズに合わせた寸法のものを購入することができます。ロット品の場合は、定尺で購入して寸法サイズで切断することができます。定尺での加工は、ビームワーカーを使用することで、自動で製品寸法に合わせて切断を行い、同時に穴あけも行えるので、コストと加工スピードの面で効率良く行えます。ただし、レーザー加工機に比べ切断面が粗くなります。また、切り欠きが必要な場合は、レーザー加工機にて切断する必要があります。レーザー加工機で切断するときは、アングルが動かないように治具で固定して加工を行います。

穴あけ

アングルの板厚や穴位置によっては、ビームワーカーでは穴あけの加工ができないものがあります。その際は、レーザー加工機やフライス盤での加工をします。レーザー加工機で穴あけ加工をする際、等辺アングルで2面に穴加工が必要な場合は、一度加工した面と違う面を加工する必要があるため、一度製品の面を変えて加工する必要があります。
ビームワーカーは、等辺アングルの2面を同時に加工することができるので、一度加工機に入れたら、切断と穴あけが終わった状態で取り出し口から出てきます。
フライス盤での穴あけ加工は、精度が高く切断面もきれいに仕上げることができます。ただし、加工前の準備や加工時間も長いことから、加工時間と手間がかかります。

アングルの穴あけ加工の事例

ここからは、当社が行ったアングルの穴あけ加工の事例について、紹介します。

建築用接合部品1

接続金具1

建築用ブラケット1

こちらは、支柱を固定する部分の建築金具です。重量が100kg近くあるため、運搬にはクレーンが必要になります。製作方法は、まず定尺で購入したLアングルをビームワーカーで製品寸法に切断を行います。今回の製品は、穴径がΦ35のため、穴開けはレーザー加工機で行います。穴径によっては、ビームワーカーで切断と同時に穴あけも可能です。アングルとプレートにも穴開けを行い、双方の部品を溶接します。

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