Before (改善前)

 調整プレートを板金加工する際に複数の板厚になる場合があります。例えば上図のように、1.2mm、1.6mm、2.3mmの三種類の調整プレートが存在し、製品別に複数枚ピッキングをし梱包する製品があります。これらの調整プレートは板厚が違う為加工を行うタレパン工程は、板厚が変わる度に段取りを行わなければならないため、加工時間が必要以上に長くかかってしまいます。

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After (改善後)

 1.2mm、1.6mm、2.3mmの3種類の板厚を全て1.2mmに設計変更することで、加工を行うための段取りが減り加工時間の圧縮が可能になります。また、同じ板厚でタレパンでの抜き加工が可能となるため、使用する金型のクリアランス調整と材料の段取りを変えることが無くなります。そのためネスティングの歩留まりも向上し、また、加工コストの削減が可能になります。

POINT(要約)

 調整プレートを加工、ピッキングする際に板厚が複数種類になると、板厚が変わるときには都度段取りが必要でリードタイムが延びてしまいます。そこで、複数種類の板厚を1つの板厚に統一するように設計を変更することで、同じ板厚で抜き加工が可能となり加工リードタイムの短縮を実現できます。