Before (改善前)

 製缶板金組立品には、他の部品を取り付けるための様々なサイズの径の穴があります。例えば、上図のようにM5、M6、M8のように3種類の径の穴が存在している場合、タップ加工を行う為に工具の取り替えを2回も行う必要があります。また段取りも径の種類が変わるごとに行う必要があります。そのため、径の異なる穴を加工するためには、多くの段取りが必要となってしまいリードタイムが延びてしまいます。

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After (改善後)

 加工を行うタップ径を統一することができれば、工具交換の時間を減らすことが出来るため工数削減となり、タップ加工に掛かる時間を短縮することが出来ます。また、6mmの板厚に対してM8タップ、下穴6.8mmのように、板厚よりも大きい穴径に変更することができると、タレパンの抜き加工時に合わせてタップ加工も複合機で行えるので、段取りや工具を取り替える時間が削減でき、リードタイム短縮することができます。

POINT(要約)

 組立品を製作する際に、ワークにネジ等向けのタップ穴を作る場合があります。タップ穴の径の大きさが複数種類となる場合、異なる穴の種類だけ工具を変える必要があります。そこで、同一径のタップ穴に設計を変える事で同一工具での加工を可能にし、リードタイム短縮となります。