門型五面加工機とは?

門型五面加工機とは、マシニングセンタの一つで、5つの面を1度に加工することができる工作機械のことです。大型の設備が多く、主軸のアタッチメントやヘッドを取り替えることで様々な加工ができます。大型で重量の大きい工作物に加工をするのに、向きを変えず固定したままで加工が可能です。

MCR-A5C

MCR-A5CⅡ

門型五面加工機の構造

主軸となる門型部分が可動することで、箱型の下面以外が加工できるようになっています。門型部分とテーブルが前後に可動することで広い範囲を加工することができます。他にも左右、上下に可動できる範囲があるので、大きいサイズの加工や複雑形状の加工ができる構造になっています。また、大型で重量物の加工を高精度に行うために、主軸の剛性が高くなっています。

門型五面加工機の利点

門型五面加工機は、一回の取り付けで5つの面が加工できるので、部品の段取り替えにかかる時間が大幅に削減できるため、生産効率の向上につながります。また、大型の加工物を何度も移動させる必要がありません。可動範囲が広く、一度セットするだけで、大型品であっても複数の面から加工できます。さらに精度についても、高い剛性を有していることから、機械の振動が少ないため、切削時の抵抗が大きい製品であっても、安定した精度で加工することできます。

門型五面加工機で行う大型機械加工

こちらの製品は、移動式定盤になります。定盤の下にキャスターで移動させることができ、アジャスターで水平度の調整が可能になっています。試作機の耐久試験や機械装置の動作確認のために用いられます。製作は、レーザ加工を行い、溶接することで定盤部分を作ります。その後、定盤の表面を五面加工機にて加工します。最後にキャスターとアジャスターをつけて完成となります。特定の製品専用の定盤なので、乗せるために必要な部分が決まっています。そのため、不要な部分は省くことにより、コスト削減を図っています。当社は、お客様の用途に合わせた定盤を製作致します。定盤の設置をお考えの際は、是非当社へお問い合わせ下さい。

移動式定盤1

移動式定盤

その他、門型五面加工機を使用した加工の例を以下に紹介します。

工作機械用ベースフレーム

産業機械用ベースフレーム

 

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