今回は、金属部品の焼付塗装の工程について、当社の工程をもとに紹介します。
焼付塗装の工程1: 脱脂
脱脂工程では、洗浄機を使用し、製品表面にある異物や油分を除去することで、塗料の密着度を高め、塗装の剥離を防ぎます。洗浄機から取り出した後には、エアブローで異物を飛ばし、布でふき取りを行います。パイプなどで油分の強い部品に関しては、洗浄機に入れる前にも布でふき取りを行うなど注意しています。製品表面をきれいな状態にして、塗装工程へ専用の台車に乗せて、製品を移動させます。
焼付塗装の工程2: 調合
調合では、使用する塗料に対して硬化剤を配合したり、シンナーで希釈したりします。使用する塗料の性質やお客様の要望に応じて配合を行い、シンナーによって粘度の調整を行います。塗料は気温にも影響されることもあり、時期に応じてシンナーの種類を変えます。配合した塗料を十分攪拌して塗料をなじませてから、塗装を行います。
焼付塗装の工程3: 塗布
塗装ロボットとハンドガンを用いて塗装を行います。専用の台車に製品を並べて、塗装ブースに入れます。ロボットは事前にティーチングしたプログラムを選択することによって多くの製品にムラなく均一に塗料を吹き付けます。小ロットのものは、ハンドガンを用いて人によって行います。塗布時には、静電塗装を行っており、静電気によって塗料が製品の裏側まで回り込むので、少ない塗出量で効率良く塗ることができます。
そのため、塗料のロスも少なく、より均一な塗膜の確保につながります。
焼付塗装の工程4: 乾燥
乾燥は、常温乾燥または乾燥炉を用いた乾燥を行います。乾燥炉で行う焼付塗装は、100℃を超える高温で乾燥することにより、塗膜を硬化させます。そうすることで、塗装面の耐久性を向上させることができます。さらに常温乾燥に比べ、乾燥時間が大幅に短縮できるため、短時間で塗装を完了することができます。
長谷金属の塗装
当社の塗装工程は、お客様の求める品質をご要望の納期で対応できる体制を整えています。また、塗装工程に加えて、製缶板金はもちろん組立までを一貫して行います。完成までのリードタイムが短縮でき、短納期でも対応可能です。是非当社へ一度ご相談下さい。